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台湾の総統府(旧名:総督府)で歴史に触れる

台湾を代表する観光スポットの中でも、日本と台湾の関わりについて深く触れることのできる台湾総統府(旧名:台湾総督府)は、大きな塔がシンボリックな美しい外観は堂々たる姿で見るものを圧倒します。聡明さを感じるのは外観だけでなく内部も目を見張る美しさです。

台湾の辿ってきた歴史の一端を知る上でも欠かせない意味のある場所、台湾総統府(旧名:台湾総督府)を訪ねてみましょう。

台湾の政治や司法を動かす博愛特区

台湾の総統府(旧名;総督府)で歴史に触れる

台北駅南側に位置する台湾総統府(旧名:台湾総督府)は、かつて日本統治時代に設置された台湾総督府(旧名:台湾総督府)でした。

そして今は台湾の総統が政治を担う場所として機能しています。台湾総統府(旧名:台湾総督府)の建つエリアは中央官庁が集まり、博愛特区と呼ばれています。施設のいくつかは台湾総統府(旧名:台湾総督府)と同じく日本統治時代に建設された建物が今でも使われています。

最寄駅はMRT台大医院駅または西門駅からも歩いていける距離にあります。台大医院駅からスタートするなら二二八和平公園を、西門からスタートするなら中山堂を見学コースに是非加えてみてください。

台湾総統府(旧名:台湾総督府)の建物についておさらい

台湾の総統府(旧名;総督府)で歴史に触れる

総統府は1919年に完成しました。設計は日本銀行本支店の多く手掛けた長野宇平治氏。太平洋戦争の際、空襲で一部損壊してしまいましたが、1948年に修復され、現在は国定古蹟に指定されている貴重な建物です。

赤レンガと白い花崗岩で造られたルネッサンス様式の建物は、上空から見ると日本を意味する「日」の字の構造になっており、日本の方角である東向きに建っています。日本統治時代に台湾総督府として建設された当時の面影を偲ばせます。

台湾の総統府(旧名;総督府)で歴史に触れる

シンボルといえる総統府の正面入り口に位置する塔は60メートル。これは建物11階分の高さに相当します。この塔の中には上棟式のお札が収められています。

そして、ここには台湾初のエレベーターが設置されました。耐震構造のしっかりした設計も含め、当時の最新技術を取り入れて建設されたことがわかります。塔の左右に伸びる建物は5階建てです。建物内の材木はすべて一級品であった台湾ヒノキを使用しています。

台湾の総統府(旧名;総督府)で歴史に触れる

1階部分はぐるりと中庭を囲む回廊が続いています。風通し通しの良さと建物内への採光を考えた気持ちの良い中庭は疫病予防のためでもあったそうです。

ガイド付きコースで総統府を見学

台湾のホワイトハウス、総統府(旧名;総督府)で歴史に触れる

台湾総統府(旧名:台湾総督府)内の観覧は無料ですが、公開されている時間と日時は限られているので、事前に必ず時間を確認してから行くようにしましょう。

まず平日参観は月~金曜の午前9時~12時まで。しかし自由見学はできず、日本語ガイドのアテンド付きで1階部分のみ開放されています。

もう一つが月に1日だけ設けられている自由参観。この日は平日の見学コースでは見られない3階の見学はもちろん、写真撮影も可能です。内部の撮影がしたい!という方は台湾総統府(旧名:台湾総督府)のオフィシャルホームページで自由参観の日をチェックしましょう。参観時間は午前8時から午後4時までで、予約は不要です。

中華民国総統府公式サイト:参観時間

厳重な警備に緊張しながら台湾総統府(旧:台湾総督府)の敷地内へ

台湾の総統府(旧名;総督府)で歴史に触れる

見学の際は宝慶路と博愛路の交差点に面した入り口3番から入ります。入り口でパスポートを提示したのち、荷物検査とボディチェックを受けます。建物内へ持っていけるのは貴重品のみなので、予め荷物は最低限にしておくといいでしょう。

館内1階の回廊では様々な展示が行われています。台湾総督府から台湾総統府への変遷、建築に関してなど台湾の史実に関するテーマが写真やパネルでわかりやすく展示されています。日本の歴代総督の紹介や下関条約の議定書など歴史的な史料の展示も多くあります。日本統治時代と台湾についてしっかり学べるようになっています。その他に芸術作品の特別展なども順次行われているそうなのでお見逃しなく。

台湾総統府周辺の博愛特区エリアでついでに立ち寄りたいのが、台北賓館や台湾高等法院、国立台湾博物館、二二八和平公園などです。外観を眺めるだけでも価値のある建物が密集していますので、お散歩がてら是非見学してみましょう。



台湾総統府(旧名:台湾総督府)

住所台北市中正區重慶南路一段122號
交通MRT台大医院駅から徒歩約10分
HPhttp://www.president.gov.tw/

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