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台湾の淡水ゆかりの人「マカイ博士」の足跡を辿ろう!!

台湾北部、新北市に位置する淡水はかつて貿易で栄えた街でした。その活気を残しながら発展していった港町は淡水河に沿って形成され、今も多くの観光客が訪れる賑やかなエリアです。

今回は淡水ゆかりの人、マカイ博士にまつわる場所をご紹介します。台湾の歴史を感じながら、淡水の街並みをのんびりと散歩してみましょう。思わず写真を撮りたくなってしまう美しい教会、淡水礼拝堂とマカイ博士の功績の始まりと言える病院跡、滬尾偕醫館へ行ってみましょう。



台湾の文化発展を支えた人、マカイ博士

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1872年、宣教師としてカナダから台湾にやってきたマカイ博士は宣教だけでなく、医療や教育にも従事した台湾文化の礎を担った偉人の一人です。台湾に渡って亡くなるまでこの淡水の地で過ごしたというマカイ博士の軌跡は、今でも至る所で感じることができます。

淡水を歩いていると、観光客に人気の歴史建造物はマカイ博士関連の建物が多いですね。美しい建物の鑑賞と共にマカイ博士の辿った歴史の一端に触れてみると、台湾にもっと興味が湧くかもしれません。



台湾最初の西洋診療所、滬尾偕醫館

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滬尾偕醫館はマカイ博士が創った台湾初の西洋診療所です。ここは今の台湾医療の基礎を作り上げたとも言える歴史的な場所です。

背の低い台湾式の建物に西洋風の窓がデザインされているという西洋と東洋がミックスされた建築が特徴的です。その土地の文化を取り入れながらお互いの良いところを組み合わせた素敵なデザインですよね。この建築設計はマカイ博士自らが行ったのだとか。中へ入ると薬瓶の置かれた棚があったり、牛津学堂(オックスフォード大学)での授業風景の写真など当時の様子が伝わる資料が見学できます。授業に使われていたものでしょうか。古いオルガンも展示されています。小さなスペースですが、マカイ博士がそこにいたという空気感の伝わる貴重な品々をじっくり見ることができます。

そして展示スペースの隣にはCafe Makaiというカフェスペースがあります。こちらにも淡水の資料やマカイ博士にまつわる資料を見ることができます。歴史的な建築のカフェでマカイ博士の功績に想いを馳せてみませんか。



隣には美しい赤レンガの礼拝堂があります

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滬尾偕醫館の隣に立つ淡水礼拝堂は目が醒めるような明るい朱色のレンガが青空に映える存在感たっぷりの建物です。マカイ博士来台布教60周年を記念して1933年に改築され、その後1986年に再度改築されて今の姿になったそうです。この時に壊滅状態だったステンドグラスも再建されました。礼拝堂そばに植えられた椰子の木の緑色と建物との対比もまた目を引きます。美しいステンドグラス、窓枠の形のかわいらしさなど味わい深い建物です。ゴシック様式を模して造られたというこちらの礼拝堂、その佇まいの素晴らしさから結婚写真の定番撮影スポットになっています。

週末に訪れると撮影隊と新婚さんを見かけることも。礼拝堂の脇にある小道には馬偕街の表示があります。この辺りはマカイ博士を記念した地名になっているんです。レンガの道が続く細い脇道の先には何があるのでしょうか。道をそれて探検してみるとおもしろい発見があるかもしれません。



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礼拝堂を過ぎて更に道沿いに進むと紅毛城が見えてきます。紅毛城前の坂道を上っていくとマカイ博士ゆかりの真理大学や淡江高級中学などがあります。こちらもそれぞれ庭園や建物など見応えがありますのでぜひお散歩ついでに立ち寄ってみてください。坂道を登る途中には古い建物をリノベーションした素敵なカフェもあります。歴史建造物を見たり淡水の名物を食べ歩きしたり。

1日かけてゆっくりと淡水の街を楽しんで下さい。



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