一人で過ごすカフェタイム、あなたの傍にあるのはスマホでしょうか、本でしょうか。雰囲気の良さを堪能したい時は、自分もその空間の一部になりたいと思いますよね。ここはやはり本を広げる姿の方が似合うのではないかと思います。
今回はミステリー小説専門のブックカフェ「偵探書屋 Murder Ink」をご紹介しましょう。
迪化街にある病院をリノベーションしたカフェ「保安捌肆Boan84」は、日本統治時代に作られた歴史的建造物。
その2階にあった推理小説専門書店がブックカフェ「偵探書屋 Murder Ink」として独立し、中山に新たに居を構えました。保安捌肆Boan84は現在も迪化街で営業しています。店舗が道路に面した1階にあり、以前よりも親しみやすい感じで気軽に入りやすくなりました。
保安捌肆内にあった頃の少し怪しげな雰囲気も残しながら、2階の壁沿いに並んでいた本棚はそのままお引越し。
お店のロゴマークにもなっているコナン・ドイルのシャーロック・ホームズシリーズはもちろん、台湾の作家の本や、日本の作家の本も数多く並んでいます。探偵小説、推理小説など、漢字のタイトルを読んでどの作品か当てられるでしょうか。
日本の本のタイトルの訳し方や、見たことのある有名作であれば表紙装丁の違いなど、例え中国語がわからずに本文が読めなかったとしても、楽しめるポイントはたくさんあります。
書店にカフェが併設されるケースが増えてきているように、じっくりと本を見てから購入するというスタイルが定番になってきました。
本の匂いを嗅ぐと落ち着くという方もいらっしゃるでしょう。もちろんブックカフェとはいえ、必ずしも本を読まなくてはいけないわけではありません。本のあるカフェという、場を楽しむのがブックカフェの良さです。あるいは、読書をする人たちに囲まれた静かな空間で過ごすというのも、このカフェでの在り方かもしれませんね。
本を読むにはドリンク代とは別に100元が必要です。
推理小説の他には、ところどころに置かれたアンティークや風変わりな雑貨が目に入ります。中には探偵グッズなどもありますよ。
カゴには日本の古いマッチがたくさん入っています。このマッチコーナーは保安捌肆Boan84時代にもあったもので、収集しているマニアが多いのか変わらない人気担っています。60年代や70年代の物など、レトロなフォントと色合いは思わず手にとって見たくなります。
今も老舗のカフェやレストランにはマッチ文化が残っていますが、無料で配布している場所も随分と減ってしまいましたよね。
店内ではコーヒーやケーキが味わえます。深煎りのコーヒーは苦味とコクのバランスが良く絶品です。他にハーブティーや紅茶、台湾茶もありますよ。
ドリンクと合わせて注文したいのが、かわいらしいヒゲの形のクッキー。そしてお店の手作りのケーキも評判です。小腹が空いたら、ハンバーガーやサンドイッチなどを片手に読書するのもいいかもしれません。
しっかり食事したい方には、週に一度提供している、野菜たっぷりのワンプレートをどうぞ。台湾原産の食材を使った栄養たっぷりの健康食です。
マニアックな探偵グッズが並んでいたり、たくさんの蔵書に囲まれる店内が雰囲気たっぷりの偵探書屋 Murder Ink。
貸本も行っており、年会費を払って通っている読書家達が通うスポットでもあります。偵探書屋が気に入った方は、迪化街の保安捌肆Boan84へも行ってみるといいでしょう。
こちらもまた素敵なお店なので是非。
住所 | 台北市南京西路262巷11号 |
電話番号 | 02-2559-7776 |
営業時間 | 火~土曜日 14:00~21:00 日曜日 11:00~18:00 |
休み | 月曜日 |
アクセス | MRT中山駅から徒歩8分ほど |
地図 |
Murder Ink(偵探書屋) (カフェ / 迪化街)
昼総合点★★★☆☆ 3.5