台湾のカフェタイムを満喫するならやはり茶藝館ではないでしょうか。台北市内だけでも老舗からモダンなカフェ風の茶藝館まで様々なタイプのお店があります。とりわけ永康街は素敵な雰囲気の茶藝館が集まるエリアです。もちろんおしゃれなカフェや台湾グルメの名店もあり散策にぴったりの街です。
今回はその永康街に立つ茶藝館「回留」をご紹介しましょう。
1990年からスタートした回留が永康公園そばに移転したのは1998年。台湾でありながらどこか異国情緒もある不思議な外観に吸い込まれるように中へ入ると、外から見た感覚とはまた違った落ち着きのある空間が広がっています。アメリカ人と台湾人のご夫婦が営まれているこちらのお店、ご主人は陶芸家でもあるため店内には陶器の作品がおしゃれにディスプレイされています。テーブルや照明など、細部まで観察したくなりますよ。
お茶の種類は、季節によって鉄観音、白毫烏龍、渓阿野、紅水烏龍など6種類ほどから選べます。すべて契約農家による自然農法で作られたもので、通常よりも茶葉のもつ本来の味わいが引き出された素直な味が楽しめます。一種類のお茶をじっくりと味わうことでよりお茶の味と香りが感じられますよ。
最初はスタッフの方がお茶の淹れ方を実演してくれます。一杯目はほんのりと色づいただけのお茶が、お湯を注ぐ度に味と色が濃厚になり、その刻一刻と変わっていく変化を楽しんでみましょう。おすすめの茶葉は店員さんにぜひ聞いてみてくださいね。日本語のできるスタッフさんがいらっしゃるので、お茶それぞれの特徴や淹れ方なども教えてくれます。簡単な解説だけではどんなお茶かイメージがつきにくいという方も、直接お茶のお話が聞けるのでオーダーがしやすくなるはずです。
茶葉へのこだわりはもちろんですが、回留ではスイーツや素食料理(ベジタリアンフード)を提供しているということでも人気があります。化学調味料や添加物を一切使用せず、すべてオーガニックの素材で作るヘルシーメニュー。料理には有機野菜をふんだんに使っているそうです。
回留という店名は「回留自然、保留本性」という言葉から来ているとのこと。これは「自然に戻って本質を保つ」という意味です。自然に寄り添った体に優しいものを取り入れることで体の具合も良くなりそうな気がしますよね。お茶にもランチにも利用したくなるお店です。
お茶をオーダーすると、余った茶葉は持ち帰ることができます。小さな袋にパッキングしてくれるので、自宅に帰っても美味しい台湾茶の味を再現できますよ。時間をかけてじっくりとお茶を味わうと、店を出る頃には気分がリフレッシュしているはずです。小さな茶杯に注がれた一杯を自分のペースで楽しんでみてくださいね。
フルセットとはいかずとも、良い茶杯が一つ手元にあるだけで、有意義なお茶の時間を過ごせそうな気がしますよね。回留で販売されている茶器はセンスの良いものばかりです。より台湾のお茶を楽しむために、そして大切な人へのお土産にもおすすめです。もちろん茶葉も販売しています。台湾の思い出と共においしいお茶の記憶を共有できる素敵なプレゼントになりそうですよね。
永康街は人気観光地で夕方や週末には多くの人が行き交っていますが、回留に足を踏み入れると、外の雑踏を忘れさせる癒しの空間がそこにはあります。散策の途中の休憩にゆっくりとお茶を飲みながら過ごす時間も旅には大切ですよね。ほっと一息つきに回留に立ち寄ってみましょう。
住所 | 台北市大安區永康街31巷9号 |
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電話番号 | 02-2392-6707 |
営業時間 | 11:30-22:00 |
休み | 旧暦の大晦日 |
アクセス | MRT東門駅出口5から徒歩約4分 |
地図 |
Hui Liu (中国茶専門店 / 永康街)
昼総合点★★★★☆ 4.0