台北市内だけでもたくさんある茶藝館、どこへ行けばいいのか迷ってしまうほどですよね。日本のカフェのイメージとは少し異なる茶藝館は、そこにしかない独特の空気感があります。静かな空間で、時間をかけて一杯のお茶を楽しむという過ごし方は、台湾ならではのお茶文化です。
初めての茶藝館ならなおのこと、日常から離れて旅に来ているという開放感を味わいたいですよね。今日はそんな有意義な時間を堪能できる茶藝館「小慢」をご紹介します。
昼間は学生たちで賑わう台湾師範大学のそば、少し路地に入ったところに緑に覆われた一軒家が見えます。目立つ看板はありませんが、緑のアーチをくぐると隠れ家のような空間の待つ茶藝館「小慢」の入り口にたどり着きます。誰かのお家にお邪魔しているような気軽さで店内へ入ってみましょう。
落ち着いた古風な外観から中へ入ってみると、スタイリッシュな雰囲気に変わります。女性オーナーならではの目線で集められたモダンでなインテリアは、シンプルな色合いでまとめらています。おしゃれだけどどこかホッと心が和むようなリラックス感がありますよ。飾りすぎず、引き算の美学が感じられるディスプレイには、器やお茶の道具がお行儀よく展示されています。
インテリアや芸術に造詣が深いオーナーが手がけているだけに、お店のいたるところにそのセンスの良さが光ります。
こちらは工夫茶。まずは日本語の解説もあるメニューの中から茶葉を選びましょう。産地やお茶の香りや味わいなど詳細が記載されているので、じっくり読んでみると勉強になります。
工夫茶の場合、メニューにある価格が茶葉代、それに加えてお湯代200元が人数分プラスされたものが合計金額になります。4人以上で来店の場合は茶葉を2種から選べるそうです。
台湾各地のお茶に加えて雲南や広東など中国からやってきたお茶もあります。厳選された茶葉は季節によって一部変わるそうで、訪れる度に知らないお茶に出会える楽しみがありますよ。お茶と合わせてオーダーしたいのが茶食というお茶菓子の盛り合わせです。
こちらは4種セットで180元。左から金門産の緑豆のお菓子、ピーナッツのお菓子、ドライフルーツ、なつめとクルミのお菓子です。少しづつ違った味を楽しめますね。その他に、単品でオーダーできる手作りデザートもあります。
先ほど紹介したお茶菓子や茶葉は店頭で販売されています。パッケージも素敵なのでお土産にも喜ばれますよ。お店で使われている茶器はモダンなデザインの個性的なものから骨董品まで色々なものがあります。小慢の空間に馴染む落ち着いた風貌と手に優しく馴染む茶器はついお持ち帰りしたくなるはずです。ギャラリーのように展示されているので、美術品を鑑賞するような感覚でじっくりご覧ください。
茶藝館でお茶をいただいていると、気がつけば何時間も過ぎているということもしばしば。そんな風にリラックスできるのも台湾だからこそです。台湾茶の淹れ方や楽しみ方をマスターすれば、自宅でもおいしくいただけそうですよね。
ポイントはプロセスよりも味わい方。すべての感覚を使って一杯のお茶をじっくりと楽しみましょう。茶藝館で過ごしたことを思い出しながらお茶をいただいてみましょう。香りを吸い込んだ瞬間、小慢のお店の雰囲気が蘇るかもしれませんよ。
住所 | 台北市泰順街16巷39号 |
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電話番号 | 02-2365-0017 |
営業時間 | 10:00~18:00 |
休み | 月曜日 |
アクセス | MRT台電大樓駅出口3から徒歩約10分 |
地図 |
小慢 Tea Experience (中国茶専門店 / 師大路)
昼総合点★★★☆☆ 3.5