普段は朝ご飯を食べないという方でも旅先では気分が変わりますよね。
いつもは起きられないのにパっと目が覚めて朝からお出かけしたくなるから旅というのは不思議です。
そして元気に1日を過ごすためにはしっかり朝ご飯を食べることが大事ですよね。
今回は地元の人にとって定番の朝ご飯「豆漿」の人気店をご紹介します。
華山市場を擁する大きなビルの2階に位置する「阜杭豆漿(フーハントウシャン)」は、台湾の朝ごはんといえば誰もが口を揃えて推薦する人気のお店です。平日週末関係なく朝ご飯のための行列は当たり前。店内だけでなく建物の外にまで列が出来ています。でも行列は人気の証!臆せず続いて列に並びましょう。
毎朝5:30から営業が始まるため、オーナーはじめスタッフの皆さんは深夜から仕込みを始めています。お昼までの営業とはいえ、開店中にお客さんが引くことはありません。次から次へとやってくるお客さんたちを手際よくさばいていくスタッフたちの姿は清々しいほどです。
1958年創業の阜杭豆漿。元々は屋台から始まり現在は華山市場の2階にお店を構えています。2009年に改装されてからおしゃれなインテリアに生まれ変わりました。ここはフードコートなのですが、早朝から営業しているのが阜杭豆漿だけなので大きなフロアを占める座席を自由に使うことができます。それでも基本的に満席というからその人気ぶりが伺えます。
豆漿は台湾の定番朝ごはんの代表です。いわゆる豆乳のスープです。豆乳と聞くと栄養満点で健康的な印象、朝からお腹に優しい響きですよね。
「甜豆漿」は甘いタイプ。口当たりのよい豆乳にお砂糖が入っています。毎朝豆から丁寧に作られる新鮮な豆乳を使っているためとっても滑らか。この甜豆漿には油條(揚げパン)をプラスするのが台湾流。
阜杭豆漿の油條は少し変わっていて、3本の油條が大餅(薄いパンのような生地)に巻かれたものが登場します。大餅の厚みは薄餅と厚餅の2種類から選ぶことができます。これを豆漿に浸しながら食べましょう。豆乳のほっこりする甘みとカリっとした油條の食感が癖になります。甜豆漿は温かいものと冷たいものが選べます。
もう一つの豆漿はスイーツ系の甜豆漿に対して小エビの出汁と塩気の効いたおかず系の「鹹豆漿」です。朝ご飯のイメージにはこちらの方がしっくりくるかもしれません。トロッとしたスープは少し固まっている部分もあり豆花のような食感も。小さくちぎった揚げたての油條とネギ、ザーサイや干しえびがトッピングされています。黒酢やラー油、醤油などで味付けされているので甜豆漿とは全く違った味わいです。
ガラス張りのキッチンを覗くと、独特の形をした円筒の貼り釜と呼ばれる釜が見えます。この釜は胡椒餅を焼く釜なのだそうです。胡椒餅屋さんで見かけますよね。この釜を使ってサックサクに焼き上げる薄焼き餅にふわふわの卵焼きを挟んだのが厚餅夾蛋です。
ほとんどのお客さんが豆漿と一緒に注文するためキッチンでは常に生地作りをするスタッフさんの姿が。素早い手つきで仕上げて釜に貼り付けていく工程はさすがの一言です。
創業57年を超える歴史があるため、何世代も通い続けている家族もいるそうです。特に込み合うのは8:00~9:00の間。近くで働くサラリーマンたちが出勤前にテイクアウトしていくのだそうです。観光前に立ち寄るのにも非常に便利な立地なので早朝からでも訪れやすいお店です。地元の人たちに愛される台湾ならではの朝ご飯、是非ご賞味下さい。
住所 | 台北市忠孝東路一段108号2F-28 |
TEL | 02-2392-2175 |
営業時間 | 5:30~12:30(なくなり次第終了) |
休み | 月曜日 |
アクセス | MRT善導寺駅出口5すぐ |
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