台中は台湾の茶藝文化発祥の地と言われています。朝馬周辺やオペラハウスの建つ新開発エリアは、高層マンションが密集する都会的な風景を作っていますですが、レトロな台中駅周辺や美術館のある草悟道の辺りは、どこかゆっくり過ごしたくなるような、おっとりした空気感をまとっています。そんな台中で茶藝の世界を楽しんでみませんか。
最後に無為草堂といういかにもらしいところで本物の烏龍茶を飲んで帰ってきました 池に鯉がわらわらいた pic.twitter.com/cfTD3QrjGL
— はくる (@silonica) 2016年4月2日
台中駅からタクシーで約20分ほど。街はずれにある無為草堂は台中でも人気の茶藝館です。この写真を見ると、まるでどこかの林の中にでもありそうな、隔離された空間のようにも見えますが、実は行ってビックリ。大きな道路沿いに建っているんです。
しかし風流な門構えから一歩敷地内へ入ると、そこはもう別世界。外に車が走っていることなど忘れてしまうほど、静かで穏やかな時間が流れています。池を囲むように建っている建物は、中国風の廊下と、日本風の木造建築を合わせたような不思議で懐かしい感じがします。
入り口へ行くとすぐにスタッフが来て、席へと案内してくれます。人数に合わせて個室などもあり、池と建物の美しさはどの席からも堪能できます。日本人客が多いため、日本語のできるスタッフが多数おり、メニューにも日本語表記があります。中心部から離れているため、頼めばタクシーも読んでくれる嬉しいサービスも。
よくわかんないなりにガイドマップをめくり、気付けばシャトルバスと台湾新幹線を乗り継ぎ、なぜか台北とは逆の台中へ。タピオカミルクティー発祥の地につられたはずが、なぜか無為草堂というお茶屋さんに。烏龍茶とあんまんをいただく。うまい pic.twitter.com/upunjvMuED
— ヲグラミヲ (@liquid_mio) 2013年9月26日
工夫茶セットを注文すると、お茶のセットを一式持ってきてくれます。そばにはお湯の入ったやかんもセッティング。まず2杯目はスタッフの方が淹れ方をレクチャーしてくれます。2杯目からは自分で淹れましょう。香り、色、味を楽しみながら、2杯目、3杯目と変わっていく味の移り変わりもしっかりと味わいましょう。工夫茶セットには茶菓子が付いてきますが、草餅やゴマ団子を一緒にいただくのもオススメです。
住所 | 台中市公益路二段106号 |
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電話番号 | 04-2329-6707 |
営業時間 | 10:30~22:30 ■ランチ11:30~14:00 (土日祝11:30~14:30) ■ディナー17:30~21:00 |
休み | なし |
アクセス | 台中駅からタクシーで約20分 |
地図 |
日本の東京に支店を持つパルミルクティー発祥の店「春水堂」の本店は台中にあります。その春水堂で、茶葉や茶器を主に扱っているのが秋山堂。國立台湾美術館の敷地内、地下1階にある春水堂國美店のお隣に位置しています。中国風のインテリアがシックな春水堂よりも、さらに落ち着いた高級感ある店内が魅力です。少し暗めの照明もまた素敵ですよ。書道や生花など、店内を飾る作品にも注目してください。そして店の大きなガラス窓からは南国らしい美術館の庭が見えます。緑に溢れた心地よい景色も秋山堂の楽しみ方の一つです。
美しい茶器は眺めているだけでも心が和みますよね。まずは茶葉を選ぶと、席で入れ方を実演してくれます。料金は茶葉、茶水、サービス料10パーセントとなりますが、茶藝館では比較的リーズナブルな金額でお茶が楽しめます。厳選された茶葉の味をゆっくりと座席で堪能しましょう。一人で訪ねてもOKです。日本語のできるスタッフもいるので、オススメのお茶やわからないことは気軽に相談してみましょう。
住所 | 台中市五權西路一段2号B1 |
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電話番号 | 04-2376-3342 |
営業時間 | 11:00~22:00 |
休み | なし |
アクセス | 台中駅からタクシーで約15分 |
地図 |
日本のお茶にも作法や味わい方があるように、台湾の茶藝にもまた違った楽しみ方があります。普段お茶に慣れ親しんでいなくても、台湾を訪れた際は是非、茶藝の世界に触れてみてください。気持ちが穏やかになり、日頃のストレスが軽減されるような心持ちになりますよ。友人と気兼ねなくお茶とおしゃべりを楽しむのもよし、一人で静かにお茶の味に集中するのもよし。シチュエーションに合わせてお店を変えてみるのもいいですね。