台湾南部に位置する台南は、台北に続く大きな都市です。
赤崁樓や安平古堡に代表する多くの古跡や廟が残る情緒たっぷりの街並みは、「台湾の京都」と表現されることも。
伝統工芸が受け継がれる京都と同じく、台南にも代々受け継がれている産業があります。
その一つが帆布です。
今回は台湾・台南を代表する帆布専門店をご紹介しましょう。
オシャレな雑貨店ではなく、作業場そのものという雰囲気の 「永盛帆布行」。
社長を始め、数名の職人さんがミシンを動かしている風景がみられます。その場で作っている物が買えるので安心感がありますよね。その手作業の信頼もあって今も多くの人に愛されているのでしょう。
永盛帆布行で製作されているバッグはトートバッグをメインに数種類あります。日本で帆布バッグを買うとけっこう高級ですが、こちらで購入すればお買い得。小さなものは700台湾元から販売しています。
永盛帆布行のバッグは丁寧な縫製で、布もしっかりしています。台南の帆布店で一番丈夫だと評判で、海外の観光客にも評判です。
シマシマのしっかりとした持ち手がついたこちらのトートバッグが定番の人気商品です。
持ち手部分のカラー違いやバッグ本体の布の色が違うもの、サイズ違いなど、とにかく種類が豊富です。内側のポケットのデザインはサイズによって異なるので、手にとって実際に持ち具合や使い勝手を確認しましょう。
お店のガラスケースには、折りたたまれたバッグがびっしりと積まれています。いろいろな色の布が並んでいるだけでもかわいく思えてしまいますよ。このほかに、醫生包というビジネスバッグも人気があって予約待ちなのだとか。A4サイズが入るプレーンなデザインなので女性が持ってももちろんOK。
ショーケースに入っているものは、言えば出してもらえますので、じっくりお気に入りを探してみましょう。
住所 | 台南市中西区中正路12号 |
電話番号 | 06-227-5125 |
営業時間 | 9:30〜21:30 |
休み | なし |
アクセス | 台湾鉄道台南駅から徒歩約15分 |
永盛帆布行 | |
地図 |
1956年創業、60年を超える老舗の帆布店です。
毎年台南にある学校のバッグを何十校ぶんも製作しているという学生におなじみのブランド。誠品書店のレジカウンターで売っているあの本用のバッグも合成帆布行が作っています。
そして台南ブランドの名品を扱っている林百貨店には、レトロな林のロゴを使った合成帆布のコラボバッグが有名です。永盛帆布よりもさらにカジュアルで、価格も手頃なのも魅力です。
小さなポーチから販売しているので、ちょっとしたお土産にも最適ですよ。
イチオシはこちらの小さめタイプのショルダーです。ポップなカラーリングなので子供から大人まで幅広い世代に人気です。お揃いでもってもかわいいですよね。お弁当にピッタリなミニトートや、学生かばんのようなレトロな文字入りのデザインもありますよ。
バッグについているボタンは合成帆布の名前が入ったオリジナル。手書き風のかわいいロゴもいいアクセントになっています。好みの色の組み合わせがない場合はオーダーも可能だそうです(台湾国内の発送のみ)。
ちなみにこちらでは誠品のバッグや林百貨店のバッグは扱っていないので、見たい方はそれぞれのお店に行ってみましょう。
住所 | 台南市中山路45号 |
電話番号 | 06-222-4477 |
営業時間 | 9:30〜21:30 |
休み | なし |
アクセス | 台湾鉄道台南駅から徒歩約10分 |
合成帆布行 | |
地図 |
地方ならではののんびりとした空気感が漂う台南の街。都会的な台北とは違って、人が歩くスペースも少々ゆっくりとしているようです。
そんな独特の街の雰囲気を求めて引っ越してくる台湾の若いクリエイターも多いのだとか。古い建物をリノベーションしたカフェやギャラリーが多いのも台南の良さ。
日本統治時代の歴史的建造物や名物料理を食べ歩きしながら、今も受け継がれる台南産の品物を求めてショッピングを楽しんでみませんか。
最初のこの記事のTopの画像は台南のレトロなデパート「林百貨店」で購入できます。