台北を拠点に旅行をするなら、少し足を伸ばして港町「淡水」を訪れてみませんか。台北駅からMRT淡水線に乗ると終着駅である淡水駅までは約40分ほどです。車窓からの景色を眺めながら過ごしているとあっという間に到着しますよ。淡水河の景色や歴史ある洋館、オランダ統治時代の建築物など淡水には見所がたくさんあります。なかでもこの土地にゆかりのあるマカイ博士にまつわる場所は人気の観光スポットとなっています。 今回は宣教師としても活動していたマカイ博士とも関わりのある淡江高級中学をご紹介します。
淡水駅を出てリバーサイドをのんびりとお散歩しながら目的地へ向かいましょう。日中は対岸に見える八里側の山ととキラキラと輝く水面の風景がとっても素敵です。この辺りはサイクリングロードとしても人気のエリアです。時間に余裕があるならレンタサイクルで街を駆け抜けるのもオススメですよ。
そしてリバーサイドにはたくさんの飲食店が並ぶ老街があります。名物である魚丸湯や阿給のお店など、必ず訪れたい淡水の名物店が勢ぞろい。
フレッシュフルーツジュースのお店やワンハンドフーズの屋台も多いので食べ歩きしながら街の雰囲気を楽しめますよ。
しばらくすると現れるのがマカイ博士像です。マカイ博士は1872年にイギリスの宣教師と共に台湾を訪れ、宣教だけでなく教育や医療などに従事したという淡水の歴史を語る上では欠かせない存在です。
この辺りは馬揩(マカイ)街という地名が付けられているほど、淡水で知らない人はいない存在です。そのマカイ像をすぎて更に道を進むと、蔦の絡まる紅毛城入り口が見えてきます。そして紅毛城そばの坂道を登り、真理大学の隣に見えてくるが今回ご紹介する淡江高級中学です。
淡江高級中学は八角のかわいらしい建物が特徴的な神学校です。1925年に設立されたという歴史ある学校であり、現在ももちろん運営されています。西洋と台湾の建築様式が入り混じった校舎に加え、手入れの行き届いた庭などゆったりと散策するのにぴったりの場所です。特に八角塔と呼ばれている建物が有名です。必ず抑えたい記念撮影ポイントですよ。
学生達の学び舎ですが、一般人の出入りも許可されています。ただし入場時間が決まっていますので事前に確認をお忘れなく。カナダから単身台湾へと渡りキリスト教信仰を広げた功績のあるマカイ医師。
最初に教壇にたったとされる「牛津学堂(オックスフォード学堂)」や台湾初の女性教育を行った「女学堂」、マカイ博士の旧居なども淡江高級中学の隣にあります。ぜひ立ち寄ってみましょう。
[photo by 淡江中學「尋根園」簡餐、咖啡 (2015.2.27)/藍藍蒼穹,任我遨遊]
淡江高級中学内には「尋根園」というカフェがあります。
学校の先生たちも利用しているこちらのカフェは、学生たちがアルバイトをしています。
音楽科もあるため、カフェ内に設置されたピアノの生演奏を聞けることもあります。
真理大学前にもオシャレなカフェがあります。
台湾らしい街並みと少し違った空気感が感じられる淡水散歩を楽しんでくださいね。