台北駅のお隣に位置する西門は台北の原宿と言われている若者の集まるエリアです。最寄駅はMRT松山新店線、板南線の西門駅ですが台北駅からも徒歩圏内です。
今回はお買い物からグルメ、歴史散歩まで楽しめる賑やかな街、西門をご紹介したいと思います。
西門は原宿というより、どちらかというと竹下通りのイメージが近いかもしれません。
出口がいくつかありますが中華路一段という広い道路を起点にすれば迷うことなく歩けます。西門駅出口6番を出るとランドマーク的存在の誠品116が目の前にあります。
成都路という道路を挟んで出口6番と出口1番があり、6番の方面へ出ると賑やかなショッピングストリートへつながっていくイメージ、1番の方面には西門紅楼がある少し落ち着いた雰囲気が味わえます。
誠品116は中高生など若年層に人気の誠品書店で、日本カルチャーやアニメなどサブカル系のお店が集まっています。
そのほか大きなデパートを起点に小さなショップが立ち並んでいます。靴の専門店やアクセサリー店、洋服店などに加えて韓国ブランドの化粧品店も充実しています。夜遅くまで開いているので食後のお散歩ついでにお買い物を楽しむのもいいですね。
ヘアアクセサリーやピアスなどは比較的手頃な価格で買えるのでお土産におすすめです。ドラックストアチェーンのWatsonsでは人気のマスクパックも揃っていますよ。
西門には電影街と呼ばれる映画館通りがあります。いろいろな映画館が軒を連ねる賑やかな通りです。
入り口付近や道の両サイドいっぱいに話題作の派手なディスプレイが飾り付けされています。主にハリウッド系大作が多いのですが、海外の作品が日本よりも早く見られるので映画好きな方は映画鑑賞にトライしてみてはいかがでしょうか。
タイミングが合えば台湾の人気監督の作品や、ミニシアター系のマニアックな作品が上映されていることもありますので、ポスターをじっくり眺めながら歩いてみましょう。日本では上映されない作品に出会えるかもしれません。
西門エリアはグルメタウンでもあります。手頃な価格でおいしい小吃をお腹いっぱい食べましょう。台湾版のにゅうめん、麺線の名店である阿宗麺線、目玉焼き魯肉飯の天天利美食坊、肉粥のおいしい周記肉粥店などなど名物店がたくさんあります。
さらにマンゴーかき氷、バブルティーなどデザートもお任せです。漢中街という通りにも老舗の食堂が集まっていますよ。
堂々とした佇まいの日本統治時代に造られた中山堂は美しい建物のなかに落ち着いた雰囲気のレストランやカフェがあります。
そしてもう一つ、西門のシンボル的存在でもある西門紅楼は1908年創設の建物で、赤レンガに西門紅楼の看板が目立ちます。現在はカフェや台湾デザインの雑貨店が並び小劇場も備える若者に人気のスポットとなっています。古い建物のイメージを残しつつも新しいものを取り入れている台湾らしい施設です。成都路は西門駅から西側へ伸びる通りです。バブルティーや食堂などいろいろなお店が並ぶなか、蜂大珈琲という老舗の喫茶店が目を引きます。1956年から続くという喫茶店は長年西門を見守ってきました。
店内は現代風になっていますが、店内のいたるところに飾られているコーヒー関連器具は年代物ばかり。長きに渡りコーヒー文化を守ってきたお店のおすすめは水出しコーヒーです。長時間かけてぽたぽたと抽出された濃いめのアイスコーヒーにたっぷりのミルクとお砂糖でいただきます。そしてサイフォンでいれるブレンドコーヒーもおすすめです。