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台湾建国の父、孫文を讃える國父記念館へ

國父紀念館(National Dr.Sun-Yat-sen Memorial Hall)は、中国近代化革命の父として称される孫文の業績を讃え、孫文の生誕100年を記念して建てられました。台湾では「國父(国家の父)」という称号で尊敬されています。100元札に印刷されているのも孫文です。

孫文と三民主義をおさらい

国父紀念館02

広州で農民の子として生まれた孫文は、医学を志して香港などで勉学に励んでいましたが、貧困に苦しむ人が増えるばかりの清政府に疑問を抱き、自ら立ち上がり指導者としての道へ転身しました。中国、台湾においては今もなお孫文の成し遂げた革命が語り継がれています。

そして孫文が発表した中国革命の基本理念「三民主義」は現在の台湾政府の基本理念になっています。三民とは、民族の独立、民権の伸張、民生の安定を意味しています。台湾の道路名になっている民族路や民権路という名称はこの三民主義からきているのだそうです。

一方、「孫中山」という呼び名もよく耳にします。この「中山」とは孫文の号で、中国では本名に加えて号という呼び名を持つ習慣があります。それゆえに台湾には中山と名のつく道路や場所があるんですね。

台北ランドマークの定番撮影スポット

国父紀念館03

國父紀念館は翠あふれる広大な中山公園の中にあります。場所は今話題の松山文創園区も近く、忠孝復興などショッピングエリアからも徒歩圏内。周囲には観光ルートに加えたいスポットが固まっています。オレンジ色の反り返った屋根が特徴的な中国宮殿様式の建物は、高さ30メートルという大きさ。青空を見上げると大きな屋根の色がとても鮮やかで存在感たっぷりです。

建物の背後には台北101がそびえています。國父紀念館と台北101を1枚の写真に収められる素敵な撮影スポットでもあります。

国父紀念館04

翠湖と台北101の写真も幻想的。いろんな角度から記念撮影をしてはいかがでしょうか。夜景も綺麗ですよ。

メモリアルホールに鎮座する孫文像

孫文像

メインはメモリアルホールと呼ばれる場所で、こちらには高さ8.9メートルという巨大な孫文のブロンズ像があります。蒋介石像のある中正紀念堂が浮かびますが、どちらかというと國父紀念館の方が厳かな雰囲気。

国父紀念館06

しかしこちらもまた中正紀念堂と同じように衛兵の交代式が毎時行われています。正時になる度に人だかりが作られますが、2階から見下ろせば全体が見えますよ。話しかけたり触ることは禁止されていますが、衛兵と一緒に写真を撮るのはOKなので是非お願いしてみましょう。

国父紀念館07

そして館内には孫文の遺品や著作、直筆の手紙など、貴重な資料が展示されています。図書室やギャラリー、台湾最大と言われているホールもあります。ホールでは演劇からコンサートまで常に催しが開催されています。事前にチェックしておけば素敵なイベントと予定が被るかもしれませんよ。

早起きして太極拳にチャレンジ

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nyanyaさん(@nyanya2525)が投稿した写真 –



公園を含めた敷地は4万平方メートルという広さ。國父紀念館だけでなくこの中山公園も地元の方にはおなじみの場所です。早朝に大きめの公園に行くと太極拳をしているお年寄りの団体をよく見かけますが、中山公園は台北の中でも太極拳のメッカともいえます。太極拳だけでも非常にたくさんのグループを見かけますが、ダンスに励む若者たちや剣舞の練習をする人など公園内ではいろんな運動をしている人でいっぱい。見てるとつい動きを真似したくなります。清々しい空気を纏って健康的な旅の1日を始めてみましょう。

国父紀念館09

さらに健康の意識が高い方はツボの道へ行ってみましょう。ゴツゴツとした石が敷き詰められた道で、裸足で歩くとツボが刺激されるというもの。なかなかの刺激ですが歩き続けると効くかもしれません!

國父紀念館は都心部のオアシス

国父紀念館10

年間を通して温暖な気候が続く台湾では、木陰を求めて公園で一休みしている人をよく見かけます。中山公園には翠湖という名の小さな池があり、開花シーズンになると美しい蓮の花が満開になります。池のそばにあるカフェでは近所の人たちがおしゃべりをしたり、サラリーマンたちが仕事の合間に休憩をする憩いの場です。公園に映り込む國父紀念館の姿もまたとても綺麗ですよ。

國父紀念館

住所台北市仁愛路四段505号
TEL02-2758-8008
営業時間9:00~18:00
休み旧正月の大晦日~元日
アクセスMRT「國父紀念館」駅徒歩3分くらい。出口3、4から出ると建物が見えます。
注意メモリアルホール内での会話は最低限に。そして脱帽が決まりです。

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