
台湾情報2018年5月24日
台湾東部・台東にあるカトリック系高校、公東高工の敷地内に立つ公東教会堂が、アメリカの非営利団体「ワールド・モニュメント財団」(WMF)が主宰する世界のモダニズム建築30棟の一つに選出されました。
公東教会堂は1960年前後、高校の創立者である神父が、スイスから建築家のユストゥス・ダヒンデンを招いて建てたもの。
ル・コルビュジエの代表作、ラ・トゥーレット修道院と様式が似たデザインで、東部では珍しい西洋建築との融合が見られます。
台湾で2番目に造られたコンクリート建築として、台湾建築史において重要な位置づけの建物です。
1999年の台湾大地震によりかなり老朽化が進んでいましたが、同窓生らによる出資で修復が施され現在も保存されています。
洗練された設計の教会は4階建て。
教会には大小大きさの違ったステンドグラスがあり、通常イメージする教会のステンドグラスよりもモダンでオシャレ。
シンプルな中にも美しさが溢れ、静謐さが漂う空間です。