
台湾情報2018年5月24日
2016年9月1日から12月1日まで、台湾の国立故宮博物院の一部展示室での写真、動画撮影が可能になります。
まずは3か月間の試験期間中、鑑賞客に注目しながら混雑時の動線などを改善し、3か月の試験期間が終了した後も引き続き撮影を許可する予定です。
国立故宮博物院で撮影が可能になるのは、銅器や磁器などの器物が中心ですが、人気作品である「翠玉白菜」や「肉形石」も撮影OK。ただしフラッシュや補助ライト、三脚や自撮り棒などは禁止されます。
展示によって異なりますが、台北でも当代美術館や市立美術館でも撮影が許可されています。ヨーロッパの美術館、博物館では、どこでも気軽に撮影できるところが多く、この流れはアジア圏でも広がりつつあります。
作品の写真を撮ってもらうことで、公共化や親しみやすさを持ってもらうというのが狙い。観賞に訪れた人々がSNSやブログを通して、作品や作家を紹介することでどんどん情報が広がっていきます。一般の人たちによる口コミ効果が大きな宣伝となり、新たな来客に繋がっていく。現代のネットワークを利用した情報収集に、写真撮影は大きな効果を発揮するでしょう。
ただし「翠玉白菜」も「肉形石」もガラスケースに入っている小型の作品なので上手に撮影するのには技術がいりそうですね。