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台中国家歌劇院ー台中ー

台中国家歌劇院ー台中ー

台中国家歌劇院は2016年にオープンした台中市内に作られたオペラハウスです。設計は日本人建築家伊東豊雄氏によるもので、その斬新的なデザインが話題を呼んでいます。

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奇妙なオブジェの付いた台中国家歌劇院の建物

台中国家歌劇院ー台中ー

台中の街の高層ビルが立ち並ぶ一角。そこに作られた台中国家歌劇院はかなり大きな建物で、建物の前には緑の芝生を植えた公園が広がり、丸い噴水が時々水を噴き出しています。そして庭園の一角には野外劇場が作られています。

台中国家歌劇院ー台中ー

建物の壁にはワイングラスのような、はたまた徳利のような奇妙な形をした巨大なプレートが取り付けられています。このプレートは、夜になると電光掲示板となり様々な映像が映し出されますが、中でも人気があるのがワインの泡がグラスの上に向かって登っていくような映像です。

どう見ても、これまでのオペラハウスのコンセプトを完全に覆す画期的なデザインです。外観だけでもワクワクした気持ちになりますが、建物内がどうなっているのか、早く入って見たい気持ちになりますね。

人間の体の中をデザインした台中国家歌劇院建物の内部

台中国家歌劇院ー台中ー

台中国家歌劇院の建物に入ると、まず驚くのが高い天井と広いスペースです。しかも直線があまりありません。ちょうど洞窟の中のように曲線ばかり。洞窟と違うのは天井も壁も白く、天井や時には壁に柔らかい光を放つ照明が埋め込まれていることです。そのため全体としては明るく穏やかなムードが漂います。

台中国家歌劇院ー台中ー

設計者の伊東豊雄氏によると、たくさんのチューブを持つ人間の体が口や耳などの「穴」を通して外の世界とつながっているというコンセプトを表したものだそうです。

確かに言われてみれば、目や耳のように見える窓もあるし、胃のように見える壁や天井もあります。

台中国家歌劇院ー台中ー

そうした壁や天井で作られたスペースの中に、赤の絨緞を敷きぐるぐると5階まで続いて行く螺旋状の階段が特徴的です。

台中国家歌劇院館内の曲線を多く用い直線でハイライト

台中国家歌劇院ー台中ー

そのように曲線の多い建物ですが、その中でただ一つと言っても良いほど直線になっているのがエレベーターを囲む四角いガラス張りの壁。

様々なアートを嵌め込んだガラス張りの長い壁が高い天井までつながり、曲線でできた空間に対照的で、調和のとれた美しさを演出しています。

建物内には柱がほとんどありませんが、ロビーの中央には巨大で赤褐色の円筒形の柱がドカンと立ち、一つのアクセントを造り出しています。

台中国家歌劇院の1階はアートエリア

台中国家歌劇院の1階はアートエリア

1階には、コーナーサロン、アートコーナーなどのアートエリアが設置してあります。コーナーサロンは展覧会やサロン口座などに使われ、また映画を上映することもあります。アートコーナーは、絵画などのビジュアルアートなどを展示するためのスペースです。

VVGスクール(VVG School)

1階にはまた、VVGのショップも3店出店しています。VVGスクール(VVG School)は、より良いライフスタイルを追求するための衣食住中心のデザイングッズを販売しています。

VVGラボ(VVG Labo)

VVGラボ(VVG Labo)はコーヒーカウンターで、ここでは科学的に計算された正確なドリップからコーヒーが作られます。3つ目のショップVVG To Goはオーガニックフードを販売するショップで、白のパーッケージがブランドカラーになっています。

ワイン色で統一した豪華な台中国家歌劇院の大劇場

台中国家歌劇院の大劇場

次は2階に行って見ましょう。ここには大劇場と中劇場があります。

大劇場の外の廊下の壁には洞窟の入口を想像させるような大きな褐色の壁飾りが掛けられています。大劇場のドアを開けると大きな空間が広がり、その中に2つのレベルの客席エリアが設置されています。客席はすべてワイン色で統一。2007人が収容できます。

台中国家歌劇院の中劇場と周辺のウォールアート

台中国家歌劇院の中劇場と周辺のウォールアート

台中国家歌劇院の中劇場は、対照的に薄グレーの色で統一された劇場です。

ここには796の客席が配置されています。中劇場近くの壁には、鮮やかな色彩を取り入れた鳥やチョウをモチーフにしたウォールアートが作られています。何匹ものチョウが舞う様を表現していますが、それぞれのチョウの羽の左側をよく見ると人の横顔のシルエットになっています。

これは台中国家歌劇院の建設に携わった人の横顔を表現していて、一番下のチョウが伊東氏の横顔を示しています。

カジュアルな雰囲気の台中国家歌劇院小劇場

カジュアルな雰囲気の台中国家歌劇院小劇場

台中国家歌劇院には200人収容の小劇場もありますが、小劇場は地下2階にあり、椅子は茶色の木製でカジュアルな内装に仕立ててあります。

小劇場の外の廊下周辺はどちらかというと殺風景ですが少し奥にトンネルの出口のように光が差し込んでいる箇所がありが印象的です。

台中国家歌劇院の5階にはクオリティショップ、6階にはビールバー

台中国家歌劇院の5階のVVGが運営するブックスプレイ(VVG Books Play)

さて、階段を登りつめて(もちろんエレベーターでも移動できます)5階まで上がると、ここにはVVGが運営するブックスプレイ(VVG Books Play)とフードプレイ(VVG Food Play)があります。

台中国家歌劇院の5階のVVGが運営するフードプレイ(VVG Food Play)

ブックスプレイではVVGが厳選したアートやデザインの本や、クオリティデザインのブランド商品が販売されています。そしてフードプレイはダイニングエリアになっています。

台中国家歌劇院の見学で少し疲れたりお腹がすいたらここでおいしい料理を楽しんでください。

台中国家歌劇院の6階のVVGキャンプレイ(VVG Can Play)

さらに上階の6階に進むと、ビールバーのVVGキャンプレイ(VVG Can Play)があります。ここでは台中の街を展望しながらドリンクと軽食が楽しめます。

VVGが運営するお店は台北にもいくつかあり、台北・華山1914文創園区にある「VVG Thinking(好樣思維)」もおすすめです。

台北のおしゃれな空間で休憩するなら「VVG Thinking(好樣思維)」

惑星のような台中国家歌劇院の屋上

5階の次は屋上です。屋上にはスカイガーデンと呼ばれる空中庭園があり、曲線を活かして作った白い巨大オブジェがいくつか並んでいます。まるでどこかの惑星に来たような感じさえします。そのオブジェに夕日が当たると人物のシルエットが映し出されます。ここは写真撮影のスポットにもなっています。

台中国家歌劇院の音声ガイドで充実した見学を

このようにこれまでの建築の概念から離れた斬新的なコンセプトで作られた台中国家歌劇院は、最初訪れた時に、どこをどう見学すればよいのか迷うかもしれません。そんな時は日本語の音声ガイドを使うと便利です。

音声ガイドにはイヤホンと地図が付いるので自分のペースで建物内を見学することができます。音声ガイドは1階のサービスカウンターに置いてありますからそこで借りてください。

台中国家歌劇院へのアクセス

住所台中市西屯区恵来路二段101号
営業時間平日は10:30~22:30
休日は10:00~23:00
休館日年中無休

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