博愛特区エリアを中心に紹介した前回に続いて今回も台北市内にある歴史建造物をご紹介します。
台北市内にはいくつものランドマーク的な建物があります。
バスにMRT、鉄道など便利な交通網が交差する賑やかな台北駅そばにも少し離れるだけで古蹟が点在しています。
少し南に移動して、広々としたキャンパスを誇る国立台湾大学へも行ってみましょう。
現地の人たちがのんびりとお散歩を楽しむ姿が見られます。絵になる場所を巡りながらのんびりと撮影散歩はいかがでしょうか。
1930年に竣工した台北郵便局は巨大な4層建築で重厚感のある建物です。
北門のそばにあるので地元の人たちからは北門郵便局と呼ばれ親しまれています。
上階まで続く吹き抜けのホールには美しい彫刻の施された柱がクラシカルで素敵です。
壁面のタイルは北投の窯で焼かれたものが使われているのだとか。
老朽化のため2006年から2014年末まで行われた改修工事では当時生産されていたこのタイルを使い、できる限りかつての姿を再現したそうです。
一歩中に入れば戦前の空気感が伝わるかのよう。
平日は夜21時まで営業しているので、買い物後のEMS利用時にも便利ですよ。
清国統治時代の台北は四方を城壁に囲まれており、そこには5つの城門がありました。
北門はその一つで、台北古城内から大稻埕一帯へ行くための要路として使われていました。
正式名称は承恩門といいます。
開発が進んだ現代的な台北の風景の中にぽつんと取り残された北門は小さな古蹟ですが、かつて存在していた城門のうちたった一つだけ当時の姿を保つ貴重な文化財です。
夜はライトアップされます。
MRT松山線の北門駅が最寄りですが、台北駅から北門駅までは地下道で繋がっています。
地下道ではショッピングも楽しめますよ。
日本統治時代に「梅屋敷」という高級旅館だった純和風の建物です。
かつて孫文が台北を訪問した際に宿泊したことを記念して戦後國父史蹟記念館として保存されるようになりました。
館内には孫文ゆかりの品が展示されています。
記念館を囲む美しい日本庭園は小さな橋の架かる池や石碑が建てられています。
派手さはありませんが手入れの行き届いた庭と、静かな時間が流れる和風建築にどこかほっこりとします。
比較的観光客が少ない場所なので穴場の観光スポットといえるでしょう。
台北駅から歩いてすぐの場所にあるので帰国前に少し立ち寄ってみはいかがでしょうか。
MRT善導寺駅から歩いて5分ほどの場所に台北中心部とは思えないほど静かなスポット、市長官邸藝文沙龍があります。
ここは日本統治時代の市長公邸として使われていた建物です。
緑豊かな庭園のある木造家屋で、現在は文芸サロンになっています。
建物内は和洋折衷の造りになっており、畳敷きの和室やヨーロッパ風家具の置かれた洋室など部屋ごとに違った雰囲気が楽しめます。
各種展示や催しが行われるイベントホールや台北で唯一の詩集専門書店のほか、レストランなども備えています。
こちらでは本格的な西洋料理を中心にランチや手作りケーキが評判です。
国立台湾大学は日本統治時代の1928年に台北帝国大学として開設されました。
ヤシの木が印象的な広大なキャンパスでは戦前に建てられた校舎が現在でも使用されています。
重厚感のある校舎内も自由に見学ができます。学食や売店に立ち寄ってみるのも面白いですよ。
特に農学部のアイスが美味しいと評判です。
キャンパス内は歩いて周るとかなりの距離があります。
運動がてら歩くのもいいですがレンタサイクルでぐるっと一周するのもオススメです。
夕方になると大学そばでは公館夜市が開かれてとても賑やかな雰囲気になります。
今回は定番の観光コースからは少し外れた、しかし歴史的価値のある建築スポットをご紹介しました。
どこも手軽にアクセスできるところばかりなので、時間が空いた時はプランに加えてはいかがでしょうか。
台北郵便局や国立台湾大学ではオリジナルグッズなどもあるのでお土産にもいいかもしれませんね。