デザインやアートなど、今台湾で何が流行っているのか、街の最新情報を現地で確かめたいなら、本屋に行ってみましょう。
たくさんのジャンルを幅広く扱う大型書店や、店主の確かなセンスで選び抜かれたラインナップなど、書店によって異なる個性が楽しめます。何か新しいものに触れたいと思った時、書籍や雑誌はその手助けをしてくれます。
特に海外の書店を訪ねた時は、いつもの感覚とは違った視点で本に触れることができるはず。大きな本屋と家の近くにあったらいいのに!という美しい本屋を2店舗の3つをご紹介します。
日本でも度々メディアでその名を目にするようになった「誠品」は、書店という名称が付いているものの、ライフスタイル、ファッション、飲食に至るまで、書籍だけに留まらず様々なものを扱っています。
台北市内だけでも大小いろいろなタイプの誠品がありますが、この信義店はフラッグシップ店として誠品を引っ張る中心的存在です。
B2階にはフードコート、B1階は雑貨、1階は台湾をはじめ世界中から厳選されたブランドが並びます。
書店は2~4階の3フロアに、約100万冊の本がジャンルごとに分かれています。コーナーごとに企画が組まれていたり、書籍に関連する雑貨を一緒に展示していたりと、売り場を歩いているだけでも楽しいですよ。子供が実際に商品を使って遊べるコーナーもあるので家族連れでも楽しめます。
高い天井と広い空間は開放的で、試し読みのできるテーブルやベンチなども。長居OK、まるで図書館のような雰囲気の書店です。
さらにギャラリーやイベントホールも備えているため、各種イベントも行われています。書店の概念を超えた「知識の城」、誠品書店は台湾のカルチャー発信地です。
24時間営業の敦南店、松山文創園区の誠品生活など、台北の支店巡りをしてみるのも楽しいですよ。
住所 | 台北市松高路11号 |
電話 | 02-8789-3388 |
営業時間 | 2~4F:10:00~0:00(金・土曜は翌2:00まで) B2~1F、6F:11:00~22:00(金・土曜日は23:00まで) 5F:11:00-22:00 |
休み | なし |
アクセス | MRT市政府駅より徒歩約3分 |
アメリカのサイトで2012年に発表された「世界で最も美しい書店20」に選ばれたお店です。
VVGは台北市にいくつかのレストランやカフェを展開しています。こちらの店舗はアート系の本を中心にセレクトされています。一つ一つ丁寧にページをめくってみたくなるような、見ごたえのあるビジュアルブックがたくさん並んでいます。
店に一歩入ると、そこはもはや台北ではなくヨーロッパにいるような感覚。書店でありながら、生活や何か発想のヒントを与えてくれるようなラインナップで、本と雑貨、アンティークがセンス良くディスプレイされています。遊び心と大人のエッジが効いている、こんな部屋に住んでみたい!と思ってしまう素敵な空間です。
華山文創園区にあるVVG Thinkingも工場跡をリノベしたオシャレな店舗。こちらも是非合わせて行ってみてはいかがでしょうか。
住所 | 台北市忠孝東路四段181巷40弄13号 |
電話 | 02-2773-1358 |
営業時間 | 日~木曜日12:00~21:00 金・土曜日12:00~23:00 |
アクセス | MRT忠孝敦化駅徒歩6分 |
MITのショップやカフェが連なる中山エリアにある田園城市生活風格書店は、1994年に創設された出版社兼書店です。
主にデザイン、写真、音楽、映画など芸術系の専門書をメインとし、一般の書店ではなかなか見かけないようなZINEや、ユニークなビジュアルの本などが手に入ります。こだわりはセレクトだけではありません。
店内の内装にも注目してください。本が陳列されている棚はなんと買い物かごとベニヤ板で作られています。これは、日常の必需品として野菜を買うことのように、本も生活をする上で必要不可欠だということを訴えているのだとか。オーナーの書籍に対する熱意を感じますよね。内容はもちろん、写真やレイアウト、装丁に至るまで独創的な書籍ばかり。
地下のフロアにはいろんな作家さんが無料で展示会を行っています。時期によって異なる作家さんの展示イベントになるので何度来ても楽しめます。
オーナーのモノ作りに対する情熱が詰まっており、世界中から出版のオファーが絶えないのだそうです。是非気になった本を手にとって実際に見てみましょう。きっと素敵な発見があるはずです。
住所 | 台北市中山北路二段72巷6號 |
電話 | 02-2531-9081 |
営業時間 | 月~金曜日9:00-18:30 土・日曜日13:00-18:30 |
休み | 旧暦の正月 |
アクセス | MRT雙連駅出口1から徒歩約2分 |
台湾では日本の出版物も大変人気があります。
翻訳された雑誌や、書籍の翻訳版ではデザインが違っていたりと、日本との違いを発見するのもまたおもしろいもの。
お土産にしてみるとちょっとした話題になるかもしれませんね。台湾・台北で本屋さんを巡るお散歩に出かけましょう。きっと何かイイものに出会えるはずですよ。