台北を紹介する際に必ずといっていいほど添えられているのが台北101の遠景写真ではないでしょうか。台北101を中心にキラキラと光る街のネオンが本当に美しいですよね。あの写真一体どこから撮ってるの?と気になっている方も多いと思います。「これぞ台北!」という写真を撮りに象山へプチ登山しましょう。
象山へ登るには象山自然歩道という整備された階段を利用します。ここには3つの登山口がありますが今回は比較的歩きやすい「市立療養院コース」をご紹介します。最寄駅はMRT淡水信義線の象山駅です。駅を出発して山の方へ向かうように松徳路にそって進むと市立療養院が見えてきます。さらに市立療養院の脇を進むと登山口が現れます。ここまで歩くこと約20分。大きな道路を歩いて行きますが、道順が少しわかりづらい部分もありますので、事前に地図をしっかり予習されることをおすすめします。市立療養院そばはしばらく登り坂が続きます。日中などはかなり気温が上がりますので、休憩しながら向かいましょう。できるだけ歩かずに行くならバスかタクシーの利用を。54、69、277番バス「市立療養院」で降りるか、登山口前までタクシーで向かえば楽チンです。
登山口付近には象山だけに象のオブジェがお出迎えしてくれます。ここから山頂までの道のりは約15分ほどですが、その間ひたすら階段を登ることになりますので、必ず歩きやすい靴で行きましょう。そしてドリンクもお忘れなく。あとは道標にそって広い階段を選んで進んでいくだけです。夕景から夜景へと変化する景色を楽しむなら、日が暮れる時間をチェックしておけば完璧です。夜になってからの歩道は足元が悪い部分もありますので十分に気をつけて登りましょう。
「撮影平台」の看板へと進むと写真撮影をしている人たちがたくさんいます。
展望台に立つと目の前にはいつか見たあの台北の風景が広がっていますよ。思わず「わぁ~!」と声を上げてしまう美しい市内の眺め。昼間に見ると空に突き出た台北101の姿がとても清々しく感じますが、夕方から夜にかけては全く違った風景に変わります。
最寄り駅を降りたときには見上げていた台北101の高いビルが、今は目線とほぼ同じ高さに見えています。写真を撮るのを忘れるほどこの景色に見入ってしまいそうです。
風水的に力のある場所に立つと言われている台北101。どこまでも伸びていきそうな竹のイメージで作られているという姿は、まるで台北全土を守る結界のような強い力を放っているように見えます。この風景を眺めているだけでなんだか邪気をはねのけてくれそうな頼もしさがありますよね。台北101は立地だけでなく建物自体にも様々な風水パワーを込めてデザインされているのだとか。是非この見事な景色をカメラに納めて風水パワーのご利益をいただきましょう。
帰り道はせっかくなので違うルートで下山しましょう。3つあったルートの一つ「一線天登山口」から下りると、台北101に向かっていくようにして階段を下る形になります。ただしこの階段が曲者で、かなりの急勾配なので下りるのがちょっと怖いかもしれません。くれぐれも足元にお気をつけください。そしてこの階段を見ると登りが大変きついことがよくわかると思います。やはり少し遠回りでも行きは「市立療養院ルート」が正解ですね。しかし帰りは象山を一直線に下山するかのようなこの階段の方が早く下れるようです。
いかがでしたでしょうか。台北101を望むあの夜景を見に象山へプチ登山してみましょう。やはり夜景を見にいくのがおすすめですが、道中が暗いので日が落ちる少し前に行くと夕景も見られて一石二鳥ですよ。象山で台北の夜景ハイキングを楽しんでくださいね。