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台南旧知事官邸ー台南ー

台南旧知事官邸ー台南ー

台湾鉄道台南駅の南にある旧知事官邸はかつて日本統治時代に建てられたものです。

通常は知事官邸の役割を果たしましたが日本の皇族の宿泊施設としても利用されていました。

それでは台南旧知事官邸の魅力や周辺の見所そして歴史的背景をお伝えします。

台南旧知事官邸の見所やポイント

リニューアルオープンした台南旧知事官邸

台南旧知事官邸ー台南ー

台南旧知事官邸は台南駅から歩いて南に7分ぐらい行ったところにあります。

威風堂々としたコロニアルスタイルの建物が敷地内に立っており、オレンジ色とベージュ色のコントラストが美しく、写真撮影に人気の場所となっています。

この台南の旧知事官邸は日本統治時代に建てられましたが、今ではリニューアルされ、建物内には関係資料などが展示され、1階にはカフェ、2階には雑貨ショップが常設されました。

またテラスにはテーブルと椅子が置いてありますから、周りの風景を楽しみながら休憩もできます。

レトロな雰囲気の室内装飾

台南旧知事官邸の建物内はアンティック調の階段や家具が残されておりレトロな雰囲気でいっぱいです。

ラウンジには豪華なソファーや戸棚が置かれています。またアーチ型の窓はかわいらしく、天井からつりさげられたランプには趣きがあります。インテリア好きには見逃せないスポットです。

台南旧知事官邸の歴史や背景

日本の皇族の宿泊地を兼ねていた台南旧知事官邸

台南旧知事官邸は1900年に建てられたもので、当時はその名前の通り知事官邸として使われていましたが、日本の皇族の宿泊地としても利用されていました。その中でも顕著なのが、1923年にこの台南旧知事官邸に宿泊した当時皇太子だった昭和天皇です。

この訪問旅行で昭和天皇が訪れたところは14カ所あり、そのどれもが台南の主要観光スポットになっています。

台南旧知事官邸の建物内には、その時の昭和天皇の訪問の様子を伝える資料が展示されています。

台湾の3か所に存在した官邸

台湾で「官邸」と呼ばれる建物には総督府官邸と県知事官邸がありますが、かつては台湾の台北、台中、台南にそれぞれ作られていました。現在まで残っているのは台北総督府官邸と台南旧知事官邸です。

台北にある官邸は1901年に建設され、現在は台北賓館として国家古跡に指定されています。台中にあった県知事官邸は解体済みで建物は残っていません。

そして台南の旧知事官邸は1998年にリニューアルされ台南市の古跡に指定されています。

台南旧知事官邸の建物の特徴と戦後の利用方法

台南旧知事官邸には実際には、洋館と和風館があります。リニューアルされたのは洋館のみで、和風館は以前のままリニューアルされずに残っています。また1936年以降、建物の後ろの地下に防空壕が作られました。この防空壕はまだ残っていますが、入り口が塞がれているため、入ることはできません。戦争が終わると、台南旧知事官邸は台湾塩総務局や地政所として短期間使われた経緯があります。また1980年代には区役所として使われました。

台南旧知事官邸周辺の観光地

台湾で最古の城隍廟「台湾府城隍廟」

台湾府城隍廟

台湾府城隍廟は台南旧知事官邸から西方に線路を渡ったところにあります。1669年に建てられた台湾で最も古い城隍廟です。

ここに祀られているのは城隍爺。城隍爺は地域の守護神として、また地獄の裁判官として広く崇められています。「宗教文物陳列館」には、赤いそろばんが展示されており、このそろばんを使って人の生前における善悪を計算し、地獄に行くかどうかを判断すると考えられています。

台湾の英雄、鄭成功が祀られている「延平郡王祠」

台湾の英雄、鄭成功が祀られている「延平郡王祠」

台湾の英雄、鄭成功が祀られている「延平郡王祠」

延平郡王祠は台湾府城隍廟からさらに南に歩いて5分ほど行った所にあります。

台湾の英雄、鄭成功を祀ってあるところで、敷地内には馬にまたがる鄭成功の像があります。

台湾の英雄、鄭成功が祀られている「延平郡王祠」

また鄭成功文物館には鄭成功に関する資料が展示されています。

鄭成功文物館

延平郡王祠は元々中国の福州様式を取り入れた建築物でしたが、日本統治時代に日本の神社として改築されました。その頃は「開山神社」と呼ばれていました。また戦後は台湾政府により社殿を鉄筋コンクリートに作り変え様式を中国北方様式にしたため、全体としては複合的でユニークな特徴がみられます。

台南旧知事官邸へのアクセス

住所台南市東區衛民街1号
営業時間10:00-18:00
アクセス台湾鉄道台南駅から徒歩約7分

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