台湾(台北/台南/高雄)の観光旅行情報

台北駅近くの古民家カフェ「NOTCH咖啡」

台北カフェ:NOTCH咖啡

台湾で一日の利用者が最も多い駅はと言えば、なんといっても台北車站(台北駅)。

地上にはまるで宮殿か何かのような巨大な建物がそびえ立ち、地下には巨大迷路の如き複雑怪奇な地下帝国(※地下街です)が形成されているこの駅ですが、旅行者としてこの駅を利用する時は乗り換えで利用する場合の方が多く、台北駅周辺エリアに滞在する時間は意外と短いのではないかと思います。

台北駅

台北駅からのアクセスが良い観光地といえば、台北地下街や華陰街商圈(MRT桃園線の方が近いです)などでしょうか。

北門と台北郵便局、二二八和平公園などを含んでも良いかも知れませんが、国立台湾博物館へ行かないのであれば、やはりサラッと見て写真を撮って次のエリアへ移動してしまうことの方が多いでしょう。

宿泊を除けば、やはり台北駅周辺に長時間滞在することはあまりないように思います。

国立台湾博物館

私は今は台北に住んでいるということがあり、台北車站付近にある商店や施設をよく利用するようになりました。

そうしてみるとこのあたり、結構面白い店があることに気が付きます。最近私が好きであちこち見に行っているのは、古い建物を利用した喫茶店です。

何十年も昔に作られた煉瓦造りの建物などレトロな建築物を利用して営業している喫茶店なのですが、そうした古民家カフェとも言うべき店が、台北駅の近くにもちらほら存在しているのです。

今回はそんな台北駅付近の懐古的な雰囲気をもつ素敵なカフェの中から「NOTCH咖啡」という喫茶店を紹介します。

NOTCH咖啡に入ったら、まずは席を確保

台北カフェ:NOTCH咖啡

NOTCH咖啡は台北駅近くに2店舗あります。

支店名はそれぞれ「站前店」と「本町店」で、どちらも老家屋を使用しているそう。

古い建物の特徴がより前面に出ているのは「本町店」の方です。

お店の外観からして赤い煉瓦がむき出しになっており、かなり雰囲気があります。

台北カフェ:NOTCH咖啡

お店に入ったらまずは店員さんに一声掛けて、メニュー表をもらいましょう。それを持ってお店の奥の方にある階段から上の階へ上がります。

このお店でまずやるべきは、座席を確保すること。

このお店、台北駅近くで雰囲気がよく、コーヒーも美味しくて価格もお手頃な店なので、一日を通して混雑していることが多いんですよね。

なので席の確保は最優先事項。店員さんからも先に席を見つけるように言われます。

台北カフェ:NOTCH咖啡

座席を確保したら、メニュー表から頼みたいものを選んで1階のカウンターへ戻ります。

注文するとシンプルな飲み物ならその場で受け取るか、時間がかかるものなら呼び出し用のアラームを渡されるので、アラームが赤い光を発しながらブルブル震えるのを待ちます。

アラームを受け取ったら上の階の席へ戻ってしまってもいいですが、店の風景を眺めたり、本町店ならカウンターの奥に建物の来歴が書いてあるプレートがかかっているので、それを読みながらゆっくり1階で待っているのもいいでしょう。

台北カフェ:NOTCH咖啡

プレートによると本町店の建物は日本統治時代からあるもので、台湾の文化局からも歴史的建築物として認可を受けています。

建物の内装はその当時の様子をなるべくそのまま残しているのだそう。

台北カフェ:NOTCH咖啡

煉瓦づくりの壁や木でできた窓の桟などからも100年前の雰囲気を感じることができるのですが、この店内で個人的に一番レトロ感を感じるポイントは、木製のトイレの扉とその脇にある流しです。

さすが日本統治時代の建物というだけあって、なんだか懐かしさを覚えるような形状! レトロ可愛くてもういっそ萌えを感じます。

台北カフェ:NOTCH咖啡

その他にも店内にはインテリアとして、昔を偲ぶことができる色々なものが置かれています。

自転車、木製の駕籠、なんと昔の台湾の地図も! おいてあるものが微妙にアットホームで、なんだか遠い親戚の家にでも遊びに来ているような気分になります。

台北カフェ:NOTCH咖啡

建物自体は3階建てで、そのうちの1階と2階をカフェとして開放しているのですが、おばあちゃんの家を訪れたような感覚で開放されていない3階も探検したくなってしまうような喫茶店です。

いつか3階が開放される機会がないかとひそかに期待しています……。

台北カフェ:NOTCH咖啡

站前店は4階建ての建物全部が開放されているので、席を見つけやすい……かと思いきや、こちらもお客さんで満席になっていることが多いです。

どちらの店もお客さんはみんな長居するつもりでパソコンや教科書を持って来ているので、回転はあまり良くないです。

まぁ、台湾の喫茶店は大体どこもそうなんですけどね。

台北カフェ:NOTCH咖啡

NOTCH咖啡のメニューについて

NOTCH咖啡で提供しているメニュー

台北カフェ:NOTCH咖啡

NOTCH咖啡は喫茶店なので、提供している飲食物は基本的には飲み物と軽食です。各種飲み物とともに、軽食はパンやピザ、ワッフル、ケーキなどを注文することができます。

飲み物の種類は、台湾の喫茶店の例によってとても豊富。コーヒーをメインとした飲み物の他、チョコレート、お茶、ソーダ、ミルクをメインにした飲み物の系列があります。

例えばコーヒー系の飲み物だったら豆から選んで入れるコーヒーのほか、アメリカン、ラテ、マキアート。お茶系の飲み物だったら、アールグレイの紅茶やミルクティー、といった具合です。

台北カフェ:NOTCH咖啡

個人的にこのお店のメニューでおすすめしたいのは、コーヒー系列のミントラテ(薄荷拿鐵)、チョコレート系列のミントチョコレートに(薄荷巧克力)、ミルク系列のミントミルク(薄荷牛奶)! お茶系列にペパーミント味のお茶(舒福茶)もありますよ! ミント好きとしてはたまらないラインナップです。

また午後2時から5時までのアフタヌーンティーの時間帯で、飲み物4種とパン3種のうちからそれぞれ1つずつ選んで149元という、超オトクなセットメニューも提供しています。

この時間以外でも飲み物と軽食を合わせて頼むと15元OFFになりますので、ぜひ一緒に注文してみてくださいね。

台北駅の近くという立地上からか、各メニューの下に中国語の他に英語と日本語も書いてあります。安心して指差し注文してください。

NOTCH咖啡ではコーヒー豆も購入することも

NOTCH咖啡では、コーヒー豆とドリップバッグの販売も行っています。扱っている豆の種類はマンダリンやケニヤ、パナマ、コロンビアなどの豆で、これは日本でも手に入るのかなぁ……と思っていたのですが、風味の説明の部分を見ていたら面白いことに気がつきました。

例えば「鼎上黃金曼特寧」の説明には「甘草(漢方薬の一種)の香気があり」「茉莉花の香りが口の中に漂う(茉莉花はジャスミン茶のこと)」、「高原神山」の説明には「発酵した普洱茶の風味」などといった文言が見られます。

説明の仕方がさすが台湾らしいと感心するとともに、思わず買って帰ってしまいました。

どんな香りがするものか気になりますし、ドリップパックなら25元〜40元とそんなに高くもないですしね。

うちに帰って淹れてみたのですが……うん、コーヒーの香りと味!

コーヒーマスターへの道はまだまだ遠いようです。

NOTCH咖啡へのアクセス

住所本町店:台北市重慶南路一段35號
站前店:台北市中正區信陽街6號
営業時間本町店:08:00–22:00
站前店:08:30–22:00
facebook本町店
站前店

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